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【Blender2.9】悩み解決!ボーン・アーマチュアの問題を改善しよう!
こんにちは!
今回はBlender2.9のボーン/アーマチュアなどリギングで起こりがちなトラブルの解消法を紹介します。
名称に関しては人によって違いますが、個人的には
- ボーン・・・アーマチュアに類似 骨一つ一つを指す
- アーマチュア・・・ボーンに類似 骨全体を刺す
- リギング・・・アーマチュアとウェイトペイント全体を刺す
この様なイメージを持っています。
Blenderのウェイトペイントは、有料ソフト並みに機能が充実している分操作が複雑化しているため解決までの道筋が長くなってしまう場合があります。
その場合の解決方法としていくつか例を挙げましたので、参考になれば幸いです。
ウェイトペイントに関してはこちらのページで紹介しているので上手くいかない場合はこちらのページも活用してみてください。
どんな不具合が発生したのか
ボーンが動かない・ウェイトが塗れない・エラーが起きるなど
原因の特定に時間がかかってしまい、試行錯誤に費やしたい時間がエラーの解決を調べるだけの時間になってしまわないように
比較的発生しやすいトラブルを紹介します。
ポーズモードでボーンが動かない場合は、大体は以下に原因があります。
- ロックが有効になっている
- コンストレイントで制限している
- レスト位置になっている
ポーズモードでメッシュが動かない場合は、大体は以下に原因があります。
- ウェイトが上手く塗られていない
- アーマチュアモディファイアが設定されていない
- ボーン名と頂点グループ名がそろっていない
ロックが有効になっている
基本的に自然とロックがオンになっていることはないはずなので、誤操作で触れてしまった場合があります。
複数のオブジェクトやボーンが混在している場合など、不意に動いて欲しくない場合にロックを使用します。
コンストレイントで制限している
IKなど便利な機能があるのですが、初めてBlenderを触る人にとっては難しい機能なのでアニメーションをする場合以外は用いなくても基本的には問題ありません。
▼IKについてはこちらで紹介しています
IKは、ボーン1つで膝をまげたりねじったりなどアニメーションやMMD向けアバターを作る場合に使用します。
レスト位置になっている
ポーズ位置からレスト位置に設定を変えている場合、ボーンを動かすことができません。
ウェイトが上手く塗られていない
自動ウェイトでまずはウェイトが機能するかをチェックしましょう。
アーマチュアモディファイアーが設定されていない
メッシュを選択した状態でメッシュにアーマチュアモディファイアが適用されているか確認してください。
アーマチュアモディファイアが無い場合や、レンダーがオフの場合、アーマチュアの項目が空欄の場合は動かないので注意してください。
ボーン名と頂点グループ名が揃っていない
ウェイトペイントは頂点グループという機能を使用しているため、ボーンの名前と頂点グループの名前がそろっている必要があります。
ボーン名を変えると頂点グループの名前も合わせて変わりますが、手順の間違いやナンバリングを間違えると想定外の挙動になるため、注意しましょう。
ウェイトペイントができない
▼ウェイトペイントに関しては別記事で紹介しているのでこちらを参考にしてください
ウェイトペイントの入り方や操作法、リギングの仕様について詳細にまとめているため、こちらの記事を見るだけでもウェイトペイントの疑問を解決できるかもしれません。
リグ・アーマチュア作業に便利なアドオン
最後にリグ・アーマチュア作業を効率化するアドオンを紹介していきたいと思います。
Auto Rig Pro
言わずと知れたリギングの王道アドオン。
マーカーを置くことでリグが自動的に生成されます。IK・FKも使えるようにコントーラーが生成されるので、自由自在にキャラクターを操作できます。
他にも表情コントローラー等、多種多様な機能が含まれております。
詳細は以下の記事で書いているので、参考にしてみてください。
Armature Tools – 髪の毛の自動リギング!
髪の毛のリギング・ウェイト付けをしてくれるアドオン。
メッシュを選択するだけで自動的に形状を認識し、リグが追加されます。ウェイトも付いているため簡単に髪の毛のリギングを行うことができます。
詳細は以下の記事で書いているので、参考にしてみてください。
Dropboxでバックアップ保存で履歴を残そう
Blenderのベイク作業に限らず、Blenderの作業は不可逆的に戻せない作業が沢山あります。
ベイクに始まり、例えばオブジェクトの削除やマージなど、一定以上作業をした後にデータの復元を行いたい場合、Undoなどで行ってきた作業履歴をたどる必要があります。
別名保存を定期的に行えば間違いないですが、保存し忘れやCtrl+Sの癖などでどうしても上書き保存をしてしまう場合が多いとおもいます。
そんな時はDropboxの「履歴管理」を活用しましょう。
Blenderの作業データをDropboxフォルダに追加することで、保存履歴をDropbox上で保管してくれるため、ふとしたトラブルの時にさかのぼってデータを復旧することができます。
自動保存のおかげで何度か作業のやり直しを避けることが出来ました。
まとめ
ボーンが動かない場合、多くはウェイトペイント由来もしくはモディファイアの設定ミスが原因に見られます。
リギングがどういう仕組みなのかを理解することで問題解決にスムーズに近づけると思います。
ウェイトペイントを実際に行ってみて不具合に直面したら解決策を探る。
リギングに関しては一度解決してしまえば、二度目以降は簡単に解決できるものが多いのであきらめずに挑戦しましょう!
Blenderで「?」となったとき
Blenderは多機能すぎて、色々と詰まるポイントがあります。
「解決策が分からずに数時間潰した…」という経験はほとんどの人が通ってきた道だと思います。
当メディアではそんな人たちのために、各機能ごとでよくある詰まりポイントをまとめた「FAQ記事」を多くそろえております。
以下のリンク先にFAQ記事がまとまっているので、Blenderで何か困ったときにはぜひを参考にしてみてください。