Blender 4.5 LTSの新機能を紹介!

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こんにちは!

今回は、2025年7月15日に正式リリースされた、フリーの3DCGソフト「Blender」新バージョン「Blender 4.5 LTS」の新機能について紹介したいと思います!

バージョンアップに伴って数多くの機能・改善事項が追加されましたが、その中で注目すべき内容をピックアップし、実際に触ってみながら紹介します!

参考:Blender4.5 LTS 公式リリースノート

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目次

Blender 4.5 LTSをインストールしよう!

Blenderは、オープンソースの統合型3DCGソフトで、誰でも無料で使うことができます

今回紹介するBlender 4.5 LTSは、「Long Time Support」(長期サポート版)といって、2027年7月までの2年間の長期サポートがされるバージョンです。

今後も新しいバージョンがリリースされた後も、サポート期間中は(最新の安定バージョンに適用される)重要な修正が反映されるそうです。

About Blender LTS

The Blender LTS program is aimed at ensuring that long-lasting projects can be executed using a stable Blender version, which will provide critical fixes throughout a 2-year time span.

The LTS version will not have any new features, API changes or improvements. Any critical fix that is applied to the latest stable version, will be regularly ported over to active Blender LTS releases.

Learn more about Blender LTS.

(日本語訳)Blender LTSについて

Blender LTS プログラムは、長期にわたるプロジェクトが安定した Blender バージョンを使用して実行できるようにすることを目的としており、2 年間にわたって重要な修正が提供されます。

LTS バージョンには、新機能、API の変更、改善はありません。最新の安定バージョンに適用される重要な修正は、アクティブな Blender LTS リリースに定期的に移植されます。

出典:サイト名 URL https://www.blender.org/download/lts/

今回の更新では、「Vulkan」の正式サポートや、「別ファイル形式の」Geometry Nodeへの読み込み対応など、大幅なアップデートが加えられています。

まずは、Blender公式ページから、Blender 4.5 LTSをダウンロードしましょう!

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Windowsのインストール版はダウンロードページの上のリンクから、それ以外のバージョン(macOS, Linux, Portable版など)は下のリンクからダウンロードできます。

Blenderのインストール・基本設定については、コチラの記事を参考に実施してみてください。

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Blender 4.5 LTSの主要な新機能・変更点はコチラ!

本記事では、今回のバージョンアップの目玉となる以下の新機能について紹介します。

  • グラフィックスAPI「Vulkan」の正式サポート
  • Eeveeの機能改善
    1. セルフシャドウがより自然に
    2. Reverse-ZによるZバッファーアーティファクト削減
  • Cyclesの機能改善
    • 適応サブディビジョンの改良
  • ジオメトリーノードの新機能
    1. 新しいインポートノード
    2. メッシュ法線設定ノード
    3. Grease Pencil ノード対応
  • コンポジットの変更点
    1. ビューアーノードが自動で追加
    2. プロシージャルテクスチャノードが使用可能に
  • グリースペンシルの機能改善
    1. コンポジター統合でポスト処理可能に
    2. 線の品質が向上
    3. アニメーションSVG出力対応
  • モデリングの新機能
    1. Point Cloud オブジェクト
    2. グリッドフィル
    3. スナップ機能の改善
  • UV編集の機能改善
    • UVが常に表示可能に
  • UI・ビューポート表示の変更点
    1. ノードのフレーム管理が簡易化
    2. プロパティエディタのタブ非表示機能追加
    3. ファイルブラウザのラベル表示改善
    4. サムネイルを画面キャプチャで取得可能に
  • その他の変更点
    • FBX、OBJ、USDなど入出力機能強化。
    • スカルプトモードでTrimツールが大幅高速化

これらの変更によって、以前のバージョンと比べてBlenderでできることの幅が広がっていますので、ぜひBlender4.5 LTSをインストールして使ってみていただければと思います。

上記でピックアップした以外にも、Blender4.5 LTSでは数多くの変更点があります。

Blender4.5 LTSの全アップデート内容一覧・詳細については、コチラのリリースノートを参照してください。

グラフィックスAPI「Vulkan」の正式サポート

Blender 4.5 LTSでは、高パフォーマンスな最新グラフィックスAPI「Vulkan(ヴァルカン)」が正式サポートされました。

グラフィックスAPIとは、「GPUを制御するための命令セット」のことで、Blenderではモデルをビューポート表示させたり、レンダリングを行う際に光の影や反射の演算を行う際などに使われています。

「API(Application Programming Interface)」について、詳しい説明はこちらのサイトを参考にしてみてください。

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これまでは従来型のグラフィックAPI「Open GL」のみが使われてきましたが、GPUの性能を最大限発揮できる「Vulkan」も使えるようになりました。

Blender 4.5 LTSでは、デフォルト設定ではOpen GLが設定されていますが、以下の手順を踏むことでVulkanを使えるようになります。

STEP
「編集」→「プリファレンス」→「システム」→「グラフィックス表示」で、「バックエンド」を「Open GL」から「Vulkan」に変更します。

設定後にプリファレンスを保存してください(Blenderのデフォルト設定では、プリファレンスは自動保存されます)。

STEP
いったんBlenderを終了した後、再度Blenderを立ち上げるとグラフィックスAPIにVulkanが設定されています。

Vulkanを使うことで、テクスチャ読み込みやEeveeのビューポート表示・レンダリング速度が向上します。

試しにBlenderプロジェクト(約366万頂点、730万△)のOpenGLとVulkanでの静止画レンダリング時間を比較してみたところ、以下のようにEeveeではOpenGLと比べてValkanが6パーセント程度レンダリング時間が短縮されました(Cyclesは-0.4%と誤差の範囲内でした)。

OpenGLとVulkanでのレンダリング時間比較
OpenGLVulkan
Eevee8.49秒7.96秒 (-6.2%短縮)
Cycles20.36秒20.27秒 (-0.4%短縮)

※10回ずつ試行した際の最速タイムを比較。

一方、Valkanを使う上では以下のような注意点があります。

  • Blender全体ではまだVulkanに最適化されていないため、性能が落ちる場合がある
  • VR(仮想現実)には対応していない
  • 1億頂点以上のポリゴン数の多いシーンは対応していない
  • テクスチャの容量はGPUのメモリー内に収める必要がある

Vulkanへの正式対応は、今すぐに劇的な機能改善につながるものではありません。

しかし、今後Vulkanによって描画品質・速度・安定性の大幅な向上が見込まれるので、今後のBlenderバージョンでVulkanで体感できるメリットがどんどん広がっていくはずです。

Eeveeの機能改善

Blender 4.2 LTSから搭載されている高速レンダラー「Eevee」の進化版「Eevee NEXT」について、Blender 4.5 LTSでいくつかアップデートされたので紹介します。

Blenderのレンダラー「Eevee(イーヴィー)」をうまく使いこなすコツについては、以前のバージョンですがこちらの記事で説明しているので、あわせて参考にしてみてください。

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セルフシャドウがより自然に

「影の終端」(Shadow Terminator)のオプションが追加され、スムーズシェード表示した際の自己影(セルフシャドウ)の境界をより自然に表示できるようになりました。

「オブジェクトプロパティ」→「シェーディング」のメニューを開くと表示される「影の終端」を編集することで調整できます。

こちらのように、「影の終端」→「法線オフセット」の値を大きくすることで、ローポリのモデルでも影の境界がメッシュ形状に依存せず滑らかに表示できます。

Reverse-ZによるZバッファーアーティファクト削減

従来のBlenderバージョンでは、10000mなど大きいオブジェクトをEeveeで描画する際にギザギザ模様(Zバッファーアーティファクト)が表示される問題がありました。

Blender 4.5LPSでは、「Reverse-Z」という新しいアルゴリズムでZバッファを計算するようになり、Zバッファーアーティファクトが削減されました。

以下は1辺20000mの立方体メッシュをBlender 4.4とBlender 4.5 LTSでEeveeビューポート表示した比較ですが、Blender 4.4で表示されていたギザギザ模様がBlender 4.5 LTSではなくなっています。

Cyclesの機能改善

Blender 4.5 LTSでは「Eevee」だけでなく、物理ベースのレンダラー「Cycles」でも改良が施されています。

カメラからの距離に応じてメッシュの再分割レベルを調整する「適応サブディビジョン」について、以下のような改良が加えられたそうです。

  • これまで欠けていた機能をサポート(属性サブディビジョン、スムーズUVサブディビジョン、モーションブラーに対応)
  • モディファイアーのサブディビジョンレベルは無視
  • マルチスレッド処理によるパフォーマンス向上
  • 細分化が不要な場合は頂点と三角面の数を削減

Blender 4.5 LTSでは適応サブディビジョンはまだ実験的機能のため、有効化するには以下の手順を踏む必要があります。

STEP
「レンダープロパティ」で「レンダーエンジン」→「Cycles」を選択し、「機能セット」→「実験的」を選択します
STEP
モディファイアープロパティから「サブディビジョンサーフェスモディファイアー」→「適応サブディビジョン」にチェックを入れます

ジオメトリーノードの新機能

Blender 4.2 LTSでは、ノードを使ってオブジェクトを編集できる「ジオメトリノード」にも機能が追加されたので、紹介します。

ノードを使ってモデルの形状などを編集できる「ジオメトリノード」の基本的な使い方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

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新しいインポートノード

OBJ, CSV, STL, VDB, PLY, テキストファイルをGeometry Nodesに直接読み込み可能になりました。

ショートカットキー「Shift+A」から、「入力」→「インポート」で追加できます。

以下の例のように、フレーム毎に連番設定されたファイルを読み込むように設定することで、アニメーションを再生することができます。

メッシュ法線設定ノード

「Set Mesh Normal」(メッシュ法線設定)ノード追加で、ノーマル操作が柔軟になりました。

ショートカットキー「Shift+A」から、「メッシュ」→「書込」→「メッシュ法線設定」で追加できます。

このノードを利用することで、たとえばこちらの例のように2つのオブジェクトを滑らかに接続するような面を張ることができるようになります。

Grease Pencil ノード対応

色、深度、ソフトネスを制御する新ノードが追加されました。

  • Set Grease Pencil Color(グリースペンシルカラー設定): ストローク・フィルの色や透明度を設定します。
  • Set Grease Pencil Depth(グリースペンシル深度設定): Controls the depth (rendering) option.
  • Set Grease Pencil Softness(グリースペンシルソフト設定): 柔らかさを調節します

ショートカットキー「Shift+A」から、「グリースペンシル」→「書込」で追加できます。

これらのノードを使うことで、ジオメトリノード上でグリースペンシルオブジェクトの線の色や柔らかさを調節することができます。

コンポジットの変更点

コンポジットの機能についても、使い勝手が向上する変更点があるので、代表的なものを紹介します。

ノードを使ってレンダリング結果に様々な効果を加えることができる「コンポジット」の基本的な使い方については、以前のバージョンですがこちらの記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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ビューアーノードが自動で追加

コンポジター上で「ノードを使用」にチェックを入れると、ビューアーノードが自動で追加されるようになりました。

これまでのバージョンでは、コンポジット結果を表示するためにビューアーノードを手動で追加する必要があったのですが、その手間がなくなりました

プロシージャルテクスチャノードが使用可能に

シェーダーやGeometry Nodesのプロシージャルテクスチャノードが使用可能になりました。

「Shift+A」→「テクスチャ」で追加できます。

例えば、レンダリング結果にホワイトノイズテクスチャをミックスすることで、アナログ映像のような乱れを表現することができます。

これまで画像編集ソフトを使わなければできなかったようなエフェクト表現がBlenderでできるようになって、ポストプロセス・コンポジットの処理がかなり便利になりそうです。

グリースペンシルの機能改善

お絵かきするようにモデリングすることができる「グリースペンシル」についても変更点がいくつかあるので紹介します。

「グリースペンシル」の使い方については、以前のバージョンですがコチラの記事で紹介していますので、あわせて参考にしてみてください!

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コンポジター統合でポスト処理可能に

「グリースペンシル」のレンダーパスが追加されました。

こちらにチェックを入れることで、コンポジター上でグリースペンシルのみを抽出し加工することができます。

線の品質が向上

新しいSSAA(Super Sampling Anti-Aliasing)アンチエイリアス方式で線の品質が向上しました。

現在のSMAA(Subpixel Morphological Anti-Aliasing)方式は引き続き使用できますが、「レンダープロパティ」「グリースペンシル」から、SMAAしきい値とSSAAサンプル数を個別に設定できるようになりました。

「アンチエイリアスなし」「SMAA」「SSAA」を比較すると以下のようになります。

SMAAはグリースペンシルとメッシュオブジェクトが重なる部分の輪郭がよりくっきりと見えていますが、SSAAの方がグリースペンシル部分のギザギザが軽減されているように見えます。

アニメーションSVG出力対応

グリースペンシルオブジェクトをSVG形式でエクスポートする際に、アニメーションをエクスポートできるようになりました。

SVG形式でエクスポートする手順は以下の通りです。

STEP
「ファイル」→「エクスポート」→「グリースペンシルをSVGへ」を選択します
STEP
「エクスポートオプション」で「エクスポートオプション」→「フレーム」を「シーン」に設定し、「SVGにエクスポート」を選択します。

エクスポートされたSVGファイルは、ブラウザなどで再生できます。

モデリングの新機能

モデリングを行う際に便利なアップデートが追加されたので、紹介します。

Point Cloud オブジェクト

点群データを軽量かつ効率的に扱える新オブジェクトタイプ「ポイントクラウド」が追加されました。

3Dスキャンデータの表示やパーティクル表現に最適です。

「Shift+A」→「ポイントクラウド」で追加できる他、メッシュオブジェクトを右クリック→「変換」→「ポイントクラウド」で生成できます。

「属性」(Attributes)を設定することで、ポイントの半径や色を設定することも可能です。

グリッドフィル

既存ジオメトリの置換・修正に対応するようになりました。

トポロジーが乱れている箇所を選択し、「Ctri+F」→「グリッドフィル」で自動でメッシュを張り直してくれます。

スナップ機能の改善

スナップ機能が改善され、3Dカーソルにスナップする際に、カーソルの回転を反映できるようになりました。

UV編集の機能改善

UVが常に表示可能になりました。

編集モード外でも可視化されます。

また、複数オブジェクトを選択した場合は、こちらのようにUVが重ねて表示されます。

テクスチャをUV平面にマッピングする「UV展開」の基本的なやり方については、こちらの記事を参照してください。

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UI・ビューポート表示の変更点

Blender 4.5 LTSでは視認性・操作性の向上のために、UI・ビューポートに多くの改良が加えられています。

代表的なものをいくつか紹介します

ノードのフレーム管理が簡易化

フレームに入れるノードを複数選択し、Fキーをクリックし名前を設定するだけでノードをフレームにまとめることができるようになりました。

フレーム内のノードをフレームから出したいときは、ノードをドラッグしながらFキーを押すことでノードがフレームの外に出ます。

プロパティエディタのタブ非表示機能追加

Blenderの右側に表示されるプロパティエディタに表示する内容を自由に選択できるようになりました。

プロパティエディタの右上のアイコンをクリックするとタブ一覧が表示されるので、チェックのオン・オフで表示・非表示を切り替えることができます。

ファイルブラウザのラベル表示改善

ファイルブラウザ・アセットブラウザについて、サムネイル表示と水平リスト表示を切り替えることができるようになりました。

ユーザーの好みにあわせて表示方法を選択することができます。

サムネイルを画面キャプチャで取得可能に

アセットブラウザなどで表示されるサムネイルを、画面キャプチャから取得できるようになりました。

画面キャプチャをサムネイルする手順は以下の通りです。

STEP
サムネイルをクリックします
STEP
右上の歯車アイコンをクリックし、「プレビュー」→「プレビューのSSをキャプチャ」を選択します
STEP
サムネイルしたい箇所を四角選択します

その他の変更点

最後に、その他の変更点についていくつか紹介します。

FBX、OBJ、USDなど入出力機能強化。

FBXファイルのインポートが高速化されました。

また、USDファイルからアニメーションカメラプロパティやスケルトンレストポーズをインポートできるようになるなど、外部ソースとの連携が強化されました。

他のCGソフトやゲームエンジン等とモデルデータを共有できる「FBX形式」のファイルのインポート・エクスポート方法については、こちらを合わせて参考にしてみてください。

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スカルプトモードでTrimツールが大幅高速化

「Manifold」(多様体)ソルバーが導入されたことで、スカルプトモードのトリムツールが高速化されました。

多様体ソルバーはブーリアンモディファイアーにも導入されており、従来のソルバーよりも高速に処理を行えます。

まとめ

Blender 4.5 LTSで新しく追加・変更されたコチラの機能について、簡単に使い方・使用例を解説してみました。

どれも便利で面白い機能なので、ぜひ皆さんもBlender 4.5 LTSをインストールして試してみてください!

Blender 4.5 LTSの主要な新機能・改善点まとめ

  • グラフィックスAPI「Vulkan」の正式サポート
  • Eeveeの機能改善
    1. セルフシャドウがより自然に
    2. Reverse-ZによるZバッファーアーティファクト削減
  • Cyclesの機能改善
    • 適応サブディビジョンの改良
  • ジオメトリーノードの新機能
    1. 新しいインポートノード
    2. メッシュ法線設定ノード
    3. Grease Pencil ノード対応
  • コンポジットの変更点
    1. ビューアーノードが自動で追加
    2. プロシージャルテクスチャノードが使用可能に
  • グリースペンシルの機能改善
    1. コンポジター統合でポスト処理可能に
    2. 線の品質が向上
    3. アニメーションSVG出力対応
  • モデリングの新機能
    1. Point Cloud オブジェクト
    2. グリッドフィル
    3. スナップ機能の改善
  • UV編集の機能改善
    • UVが常に表示可能に
  • UI・ビューポート表示の変更点
    1. ノードのフレーム管理が簡易化
    2. プロパティエディタのタブ非表示機能追加
    3. ファイルブラウザのラベル表示改善
    4. サムネイルを画面キャプチャで取得可能に
  • その他の変更点
    • FBX、OBJ、USDなど入出力機能強化。
    • スカルプトモードでTrimツールが大幅高速化

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この記事を書いた人

CGBox編集部。CGに関する様々な記事を執筆しております。

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