CGBoxの一部の記事にはアフィリエイト広告が含まれております。
【Blender2.9】ノーマル(法線)の向きを揃えよう!

こんにちは!
Blenderでの3DCG制作を勉強中のUEDAです。
Blenderを勉強して、アウトプットの場としてそれぞれの機能をまとめられればと思っています。参考にもなれば嬉しいです!
さて今回は〔ノーマル(法線)の向き〕についてまとめていきます。
「オブジェクトの見た目がなんかおかしい」や「エラーが出る」なんてときはノーマルの向きがおかしい可能性があります。
なので初心者の内から知っておくとモデリング中に困らずに済むのでぜひ覚えて帰ってください。
最後の方で紹介する設定が根本的に防ぐ方法なので、毎回確認している人はそこだけでも読んでみてください!
見た目がおかしい
ノーマル(法線)の向きが揃っていないと、全体のシェーディングと比べて暗くなってしまいます。
この画像では球の端が揃っていないので違和感が発生してしまっています。
また他のソフトにこのままエクスポートすると揃っていない面が表示されなかったりします。
Unityではノーマルが負の方向になっている面は表示されないです。
この様なことが起きないように、ノーマルの向きに気を付けながらモデリングをしていくことが重要です。
ノーマルには正負の方向があり、この向きが異なる部分がおかしく見えています。
上記画像の場合は、おかしい部分の法線が負の方向になっています。
方向を統一することで、おかしな見た目やエラーをなくすことができます。
基本的には正の方向に揃えるのがよいです。
ノーマルが負の向きに揃っていると見た目はいい感じになるのですが、正の方向に揃えましょう。
表示方法
まずは法線を簡単に目視する方法を紹介します。
この方法で表示すればたとえおかしい箇所が分からなくても、一発で分かります。
- 面の向き
- ノーマル
それぞれ3Dビューポートの右上にある〔オーバーレイを表示〕から表示/非表示を切り替えることができます。
それぞれの項目の画像青枠(オーバレイを表示)になります。
画像では面の向きを〔編集モード〕で確認していますが、〔オブジェクトモード〕でも確認できます。
面の向き
〔面の向き〕は、面の向きを色で表示します。
正の方向が〔青〕で、負の方向が〔赤〕になります。
次に紹介する方法よりも分かりやすいのでオススメです!
ノーマル
〔ノーマル〕は、ノーマルの方向に線を表示します。
正の方向に線が表示されるので、おかしくなっている部分には表示されていません。
法線には3種類あります。
頂点の法線 | |
分割法線 | |
法線 |
見づらい場合は、〔サイズ〕から線の大きさを変更することも可能です。
修正の仕方
法線の確認方法が分かったところで、修正していきましょう。
修正の方法は、2種類あります。
- 反転させる
- 面の向きを外に揃える(以前のバージョンでは面の再計算)
反転
〔反転〕は、選択箇所のノーマル方向を反転させます。
ショートカットキー”Alt + N”で開く〔ノーマル〕のプロパティから実行することができます。
実行することで選択面のみが、正の方向に変更されています。
面の向きを外側に揃える(面の再計算):Shift + N
〔面の向きを外側に揃える〕は、選択箇所のノーマル方向を正の方向に統一することができます。
先ほどの方法だと正確に負の方向の面を選択しなけらばなりません。
この機能であれば〔全選択〕後に実行すれば、一瞬でノーマル方向を修正することができます。

ショートカットキーは”Shift + N”になります。
基本的にはコチラを使うことをオススメします!
裏面を非表示
紹介してきた方法は負の方向になってしまっているノーマルの修正方法でした。
作業が終わってレンダリングしたり、他のソフトに持っていって気づいた時には有効です。
ですが、なるべく作業中に面の向きの間違いにすぐ気づくのがベストです。
かといって作業中に〔ノーマル〕か〔面の向き〕にしておくのも邪魔で、適宜確認するのもめんどくさいので作業中に気づけるように設定しましょう。
3Dビューポート内右上の〔3Dビューのシェーディング〕から〔裏面の非表示〕にチェックマークを付けます。
そうすると負の方向の面が非表示になっています。
この状態で作業していれば、一部に穴が空いて入ればそこの方向が間違っているとすぐに気づけます。
ぜひスタートアップファイルに設定して使ってみてください!
まとめ
最終的にvrm形式で出力したいなんてときにはUnityを介さないといけないので、ノーマルの向きは重要になってきます。
それ以外の場合でも表面に正しく光が当たらないので、Blenderのモデリングでは基本的な注意事項になります。
慣れれば、負の方向の面を作らないように癖がつくので「ノーマルには向きがある」という概念は忘れずにしましょう。