【VRChat】髪やスカートなど揺れものを掴んで伸ばすphysbone設定方法

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こんにちは。

VRChatで首輪からリードの紐を伸ばして遊んでいたり、スカートをつまんで優雅なポージングをきめたりしているフレンドがいませんか?

今回はそんなことが可能になるphysboneのご紹介です

目次

physboneとは

physboneとはVRChatが公式で用意してくれている揺れもの用機能です。

これまでDynamicBoneが主流だったのに対し、無料で使えることと、ボーンをVR空間で触って干渉できることが特徴です。

physboneを設定する

揺れものにphysboneを設定する

まず、揺れもの設定したいボーンの根本を選択します

例ではしっぽの根本を選択しています。

Add Componentから「phys」と打ってVRC Phys Boneを追加します

Transform/Root Transformの欄に揺れものの根本のボーンをドラッグアンドドロップで設定します。

再生ボタンを押してモデルを動かしてみると、しっぽが揺れるようになりました。

簡単な設定はこれだけです。

揺れものを掴んで伸ばせるようにする

physbonの設定で、まずは一番上にあるVersionを1.1に変更しておきます

次に下の方にあるStretch&Squish,Grab&Poseに注目します。

Stretch&Squishはボーンの伸び縮みの設定です。

  • Stretch Motion … 伸び縮みのかかり具合
  • Max Stretch … 伸び率
  • Max Squish … 縮み率

Grab&Poseは掴んだり、掴んだ後の変形を固定する設定です。

  • Allow Grabbing … 掴み判定の許可。Otherで自身と他人、個別設定可能。
  • Allow Posing … 変形固定の許可。Otherで自身と他人、個別設定可能。
  • Grab Movement … 掴んだ後の動きの速さ(1に近づくほど速い)
  • Snap to Hand … 掴むと手の位置にボーンが移動する

さきほどの画像のように設定をすると、このようにつかんで伸び縮みをさせることができました。

当たり判定の設定(コライダーの設定)

physboneを設定しただけではスカートや髪は揺れはしますが、足や頭を貫通してしまいます。

そこで設定しなければいけないのが、コライダーです。

コライダーは揺れものだけでなく、衝突相手の足や頭にも設定をしなければいけません。

コライダーを設定したい場所(手、腰、頭など貫通してほしくない箇所のボーン)を選択します。

Add Componentからphysと打ってVRC Phys Bone Colliderを追加します。

Radiusでコライダーの半径を設定し、メッシュ内にギリギリ収まる程度に調節しましょう。

これを各所に行い、コライダーが設定されました。

次に衝突する相手を紐づけます。

揺れもの設定をしたVRC Phys Boneの方に戻り、Collision/Collidersを開きます。

Sizeは衝突相手として紐づけたいコライダーの数を入力します。

出てきたElementに対して、さきほどコライダーを作成したボーンを選択していきます。

スカートが足を貫通しなくなりました。

胸、スカートへおすすめの設定

胸のphysbone設定

胸の設定でおすすめなのは下記の値です。

Pull = 0.3
Spring = 0.85
Immobile = 0.7
Limit Type = Angle
Max Angle = 60
Radius = 0.04 (形状に合わせて調整)

出典:サイト名 URL https://signyamo.blog/vrch_physbone_set/#toc14

このような動きになります。

このモデルは胸がそこまで大きくないのに加え、ボーンが2つしかないので揺れは小さいです。

もっと細分化されているボーン構造だと細かく揺れが設定できます。

スカートのphysbone設定

スカートの設定でおすすめなのは下記の設定です。

Pull = 0.1
Spring = 0.2
Immobile = 0.75
Limit Type = Angle
Max Angle = 90
Radius = 0.015 (形状に合わせて調整)

出典:サイト名 URL https://signyamo.blog/vrch_physbone_set/#toc14

このような動きになります。

スカートは足が貫通しやすい部分なので、コリジョン設定をこだわりましょう。

上の画像の白いカプセルがコリジョン(衝突設定のための設定)です。

Collisionの項目から設定ができ、Radiusがカプセルの半径です。

これを足のコライダーの大きさと合うように設定します。

コリジョンを大きく設定しなおしてみました。

足を貫通しないように足の手前でスカートが止まるようになりました。

設定したのに揺れないときは?

ボーンが1つしかないと揺れることはできません

最低でも1つ子ボーンがある状態でphysboneの設定をしましょう。

Bust1/Bust2とありますが、この階層構造が最低限必須です。

ボーンがなく、揺らせない場合は、Blenderを使ってボーンを足しましょう。

そのとき、ウェイトペイントを塗りなおさなければ揺れは発生しないので注意してください。

ウェイトペイントについてはこちらを参照ください。

ウェイトペイントとのやりかたなどが載っています。

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physboneが使えるおすすめのアセット

フリルとハートでかわいいショルダーバッグ

一番上のボーンにphysboneを設定すれば鞄も揺らすことができます。

鞄の両端にキーホルダーを接続するためのボーンが設定してあるので、お気に入りの装飾を付けてはいかがでしょうか。

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何種類かあるので、改変が楽しくはかどりそうですね。

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まとめ

今回は簡単にですがphysboneについて紹介いたしました。

これで少しアバターにギミックが搭載できるようになりましたね。

それではよきVRCライフを。

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この記事を書いた人

子育ての合間に3DCGの技術を勉強している技術屋ママVtuberの押手まいるです。普段はYouTubeで配信もしています。楽しい技術の情報を広められる記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

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