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【ガジェット紹介】Revopoint INSPIRE – 自宅で手軽に綺麗に3Dスキャン!
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こんにちは!
今回はガジェットレビュー記事です!
今回はRevopointの小型3Dスキャナー「INSPIRE」を提供していただいたので、CGbox編集部がレビューしていきます。
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INSPIREの基本情報
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/maxresdefault-7-1024x576.jpg)
「INSPIRE」はRevopointの販売する小型3Dスキャナーになります。
商品名 | INSPIRE 3D スキャナー |
価格 | 66,800円 |
寸法 | 132x45x27mm |
テクノロジー | デュアルカメラ赤外線ライト |
精度 | 0.2mm |
シングルスキャン範囲 | 230x140mm@310mm |
動作距離 | 250mm ~ 500mm |
点間距離/解像度 | 0.3mm |
最小スキャンサイズ | 50 x 50 x 50(mm) |
スキャン速度 | 14 – 18 fps |
光源 | クラス1赤外線 |
ジャイロ | あり |
トラッキング方式 | 特徴、マーカー |
スキャン環境 | 屋内・屋外 |
屋外スキャン | 直射日光の下でスキャンする場合は、スキャン結果が良くない可能性があります。 |
カラススキャン | あり |
本体重量 | 140g |
3Dプリンタ用のデータ出力 | 可 |
本体寸法 | 132x45x27mm |
対応OS | Windows、Android、iOS、macOS |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6 |
接続ポート | USB Type-C |
ディスプレイ解像度 | >1344×768(1920×1080 推奨) |
出力フォーマット | PLY、OBJ、STL |
特殊物体のスキャン | 黒色、透明、反射する対象物をスキャンするには、スキャンスプレーを吹きかける必要があります。 |
開封
こちらが外箱になります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/a6d46fbdbbb5d32d6e53878cdef306d6.jpg)
全て並べるとこのようになります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/0e8b1c9b167a5ad05fea7246f3da1113-1024x768.jpg)
内容物は以下になります。
- INSPIRE 3D Scanner
- USB-C
- 三脚
- Type-C 変換アダプター
- 粘着タック
- サンプル彫像
- マーカー
- マジックマット
- ミニターンテーブル
- マーカーパッド
- キャリブレーションボード
メインの3Dスキャナーになります。
グレーを基調としたシンプルなデザインでカッコいいですね。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/63927c0add3425972bd96c0cbc814abb.jpg)
横幅はボールペン程度で小さいのがよく分かりますね。
重量も軽いので、非常に取り回しがよさそうです。
付属の三脚を装着するとこのようになります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/2b8bc092aecb366349efbab8b0dbea2a.jpg)
雲台でカメラの角度調整と三脚を伸ばすことで高さ調整が可能です。
アクセサリー
追加購入としてアクセサリーも用意されています。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/c817622b1e9c5f4958e4b9e733866cd5-1024x768.jpg)
- モバイルバッテリー
- スマホホルダー
- 2-in-1 USBケーブル
スマホを利用して便利にスキャン可能になるアクセサリー達です。
PCなしでより手軽にスキャンできます。
特徴紹介
「INSPIRE」の特徴についてまとめていきます。
- 小さいボディで取り回しがよい
- 高いスキャン性能
- スマホでも使用可能
- 高性能で使いやすい編集ソフト
小さいボディで取り回しがよい!
小さなボディながら高精細な3Dデータを作成することが可能です。
大きく場所を取らずに手軽に利用できます。
また片手で持ってのスキャンも可能なので、様々な大きさに対応できます。
フルカラースキャンも可能で、搭載しているRGBカメラで実物の色を鮮やかにかつリアルに表現します。
高いスキャン性能
0.2mmの高精度/14~18fpsのスキャンスピードによって高精細な3Dデータを作成します。
高精細な3Dスキャンを実現するためには以下のような機能が搭載されています。
- 9軸完成計測ユニット – 手ブレなどの軽減
- デュアル赤外線LED/マジックマット – 特徴のない物体のスムーズスキャン
また赤外線によって、安全に人のスキャンを行うこともできます。
スマホでも使用可能
PCが無くてもスマホと接続してスキャンすることも可能です。
Android/iOSのスマホに対応しています。
前述した「アクセサリー」を購入することで便利にスマホスキャンが可能になります。
高性能で使いやすい編集ソフト
「Revo Scan 5」は、無料で使用できるiOS/Android/Windows/macOSデバイスに対応したオールインワンのスキャン・編集ソフトです。
ソフト内で対象物との適切な距離感を教えてくれたり、スキャンデータを整える機能が充実しています。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/08-1024x550.jpg)
UIも見やすく、機能の説明が書いてあるので使いこなすのも簡単です。
エクスポート形式は「STL」と「PLY」、「OBJ」になります。
実際に使ってみた
では実際に「INSPIRE」と使用してレビューしていきます。
前準備
パソコンで使用するためには専用のソフトウェアが必要なので、以下のリンクからダウンロードしましょう。
「Revo Scan 5」を使用しているOSに合わせてダウンロードします。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/02-1024x555.png)
次にスキャナーとPCを付属のUSB-C – USB-Aで接続します。
ターンテーブルは電気を供給すればよいだけなのでUSB-Aをコンセントと接続すればOKです。
ターンテーブルにはマーカーパッドを敷いて使用します。
まずは付属している彫像をスキャンしていきます。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/04-1-1024x768.jpg)
次に「Revo Scan 5」を開くと校正作業を求められるので、指示通り設定すれば準備OKです。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/01-1024x576.png)
スキャン開始!
「Revo Scan 5」を利用してスキャンしていきます。
3方向からスキャンすることで、全ての面が綺麗に生成されました。
スキャンが終わったらRevo Scan 5の上部から「融合」を選択して適用します。
特に設定はそのままで実行しました。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/04-2-1024x550.jpg)
少し待つと3回分のスキャンデータを整えてくれます。
次に余計なスキャンデータを取り除くために「アイソレーション検出」をします。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/05-1024x550.jpg)
これでかなり綺麗なオブジェクトのデータになりました。
最後にメッシュに変換してBlenderに持っていきましょう。
上部の「メッシュ化」を選択して適用します。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/06-1024x550.jpg)
”.ply”でエクスポートしました。
Blenderで読み込むと綺麗なモデルが読み込めました。
お手軽な割に、精度のよいモデルを作成できたので驚きました!
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 07-1024x621.jpg](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/image-9.jpeg)
頂点数は”250,832”なので、ここからリメッシュして使用する形になりますね。
Revo Scan 5にも「簡略化」という機能があるので、そちらで頂点数を減らすこともできました。
色々スキャン&カラースキャン
まずはリンゴをスキャンしてみました。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/10-1024x714.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/11-1-1024x717.png)
別角度でスキャンしたリンゴのデータを、「合成」を使って1つにしました。
表面の微細なゴツゴツ感も再現されていてリアルな仕上がりです。
合成した継ぎ目も気にならないですね。
合成前に簡略化をすることでより綺麗に合成可能でした。
ただこのデータはカラースキャンをしたのですが、テクスチャはイマイチでした。
合成の重なっている部分?が黒くなってしまい流石に使えないですね。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/12-1024x716.jpg)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/13-1-1024x717.jpg)
何度か試したのですがこうなってしまいました。
メッシュが綺麗なので合成データのテクスチャは今後に期待かなと思います。
続いてはスニーカーになります。
こちらもリアルなくたびれ感が再現されており、リアルですね。
またゴム部分の凹凸の部分の再現がよいです。
靴底はスキャンしていません。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/15-1-1024x718.jpg)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/14-1024x717.jpg)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/16-1024x715.jpg)
アイソレーション検出で削除できなった部分もありますが、Blenderで少し手直しすれば十分でしょう。
所々粗いメッシュもありますが、遠くや小さく使用する分には申し分ない再現度です。
最後に人の手になります。
左からメッシュデータ、カラー、テクスチャになります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/19-1024x717.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/17-1024x716.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/18-1024x718.jpg)
少し余計なデータもありますが、関節や血管が再現されています。
少し赤い部分や爪のリアリティといった質感もばっちりですね。
地味に服の袖の凹凸感も出ているのが凄いです。
Blenderにインポート
先ほどのスニーカーをBlenderで読み込んだものになります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/20.jpg)
Revo scanとの差は感じず、しっかりと使えそうです。
PLYではUV展開の情報がなく、テクスチャを適用することができませんでした。
Blenderにインポートしたい場合はOBJでエクスポートしましょう!
スマホでスキャン
前述したアクセサリーを活用することでスマホでのスキャンが可能となります。
パソコンに繋ぎながらの手持ちも可能です。
動ける範囲の広さやスマホの画面で確認しながらの作業ができる点で便利です。
スマホでスキャン
今回はiPhone XRでスキャンしてみます。
スマホにもアプリが用意されているので、こちらをダウンロードすることで使用可能になります。
スマホとはWi-Fiで接続することができ、簡単便利です。
Androidの場合はアクセサリーに付属する「2-in-1 USBケーブル」を使用して接続します。
手持ち+回転台でスキャンしました。
先ほどの三脚+PCでスキャンした物よりも粗い仕上がりになりました。
このくらいの大きさの物であれば、わざわざ手持ちでスキャンするメリットはあまり感じませんでしたね。
他にもスマホでスキャン
続いてはiPhone 15 Proで色々な物をスキャンしてみました。
机の上では狭かったので、床にマジックマットを敷いてスキャンしました。
この後に回転台を回してスキャンもしたのですが、回した方が精度が良かったです。
またスマホでスキャンしたデータをPCに送って調整を行いました。
送信は簡単でパスコードかQRコードの読み込みで行います。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/IMG_8817-1024x473.png)
最初は玉ねぎになります。
気にならない小さい穴が空いている程度でかなり綺麗にスキャンできました。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/25.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/26.jpg)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/27.jpg)
テクスチャも違和感なく再現されています。
続いてはスニーカーになります。
白いく、光沢がないのでスキャンしやすかったです。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/21.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/24.jpg)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/22.png)
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/23.jpg)
今回は裏までスキャンしてみたのですがシッカリと再現されています。
紐の複雑なメッシュ部分とつま先のフサフサの再現が特に凄いですね。
割と何度もスキャンしたので、難しくはありました。
またテクスチャも若干つなぎ目と光の加減が気になりましたね。
少し離れれば気にならなくなるので、十分にアセットとして使用可能です。
手持ちは慣れが必要!
三脚よりも自由が利きますが、綺麗にスキャンするのは少し難しく感じました。
一方でPC要らずで自由自在にスキャンできるのは強みでもあります。
これ以外にも練習でコップ、マラカスとやってみましたが、どれもイマイチ上手くいきませんでした。
スキャンの技術と適したスキャンの対象物の選定が必要になりそうです。
PCでスキャンできる大きさの対象物であれば、三脚+回転台が一番安定してスキャンできそうです。
カラースキャンについては問題なくできましたね。
光の加減も重要かと思います。基本的には明るい方がやり易く感じました。
その他には顔もスキャンしてみましたが、髪と眼鏡は難しかったです。
顔面はリアルに綺麗にスキャンできました。
気に入った点
以下の2点が特に気に入りました。
- 使いやすい
- 微細な起伏の再現
使いやすい
まず準備と設定が簡単で使いやすいですね。
手こずることなく20分程度でセットアップできました。
またスキャナーもターンテーブルもコンパクトなのでデスクの上で十分納まり使いやすいです。
でもこれはデスクの大きさによるので、別に小さな机かなんかあるとやり易いかもしれません。
最後に「Revo Scan 5」が使いやすいです。
![](https://cgbox.jp/wp-content/uploads/2023/10/03-1024x550.jpg)
画面右側でスキャン対象との距離間を教えてくれるので参考にしながら位置を決めるだけで済みます。
あとは三脚に立てていれば待っているだけなので簡単です。
データを整える機能も直感的で使いやすかったです。
「合成」を使いこなせば複雑なモデルもより綺麗にスキャンできそうです。
微細な起伏の再現
リンゴのゴツゴツ感やスニーカーの凸凹といった立体的な再現がよかったです。
細かい表現は手作業でやろうとすると大変なので、スキャナーで時短できるのは嬉しいですね。
シーン内でリアリティの欲しい小物などの作成に便利に使えそうです。
スキャナーにも苦手分野があるので、そこだけ注意が必要です。
- 黒色
- 透明
- 反射
これらの物体もスキャンスプレーを活用すればスキャン可能になります。
![](https://cgbox.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
まとめ
スキャンを始めてしたのですが、自宅で本物をデータ化できるのには素直に驚きました。
三脚でスキャンはそんな初心者でも簡単に綺麗にスキャンできて使いやすかったですね。
手持ちは回数を重ねていくとスキャンがよくなっていきました。
練度も必要になってくると感じたので、何度もやって掴んでいけそうだなと思いました。
スキャナーの平均価格が高い中でお手頃なコスパのよさも特徴ですね。
ぜひ気になった方は購入を検討してみてください!
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