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【2021年】Live2DのモデルをFacerigに導入するときのエラーまとめ
こんにちは!
今回はLive2DのモデルをFacerigに導入するときに起きるバグや何か挙動がおかしいときの解決策をまとめます。
「モーションが動かない!」
「キャラクターが表示されない!」
などなど色々Facerigではエラーが生じるので、その原因をまとめていきます。
今回まとめるバグは僕が頻発すると思うエラーです。
細かいエラーに関しては書いていくと、まとめきれないので、ご了承ください!
また現在時点(2020年4月)でのバグですので、解消されたりしている可能性もありますので、その点もご了承ください。
Live2DモデルをFacerigに導入する手順はこちらを参考にしてください。
Facerigが起動できない
まずそもそもFacerigが起動できない場合があります。
今回はエラーごとで、解決策もまとめていきます。
起動エラー①
このエラーに関してFacerigに問い合わせて聞いてみた人がいるみたいですが、以下のようなコメントだったらしいです。
- まずはグラフィックドライバの更新
- Bypass Launcherでどのように動作するのかを確認して
- よくあるケースとして「DuetDisplay」というアプリが今回のエラーの原因になっている可能性がある
引用元:https://inktrans.net/b_019/
起動エラー②
引用元:https://qiita.com/Taida_Utsumi/items/1b1a7221fb56ba647e5f
こちらのエラーではSteamに関するエラーなので、以下のような解決策が考えられます。
- Steamを管理者として起動する
- セキュリティソフトの自動検索からSteamのFacerigファイルを除外するよう設定する
- セキュリティソフトを一度オフにして再ダウンロード&インストール
- Facerigを前バージョンで起動してみる
引用元:https://steamcommunity.com/app/274920/discussions/0/2564160288794310154/
キャラクターが表示されない・読み込めない
まず最初にぶち当たるバグがキャラクターが表示されない・読み込めないというバグです。
このバグが生じる主な原因は以下の通りです。
- ファイルが適切に置かれていない・書かれていない
- フォルダ名とファイル名が違う
- 書き出し後に名前を修正した
- モジュールがインストールされていない
- グラフィックボードの設定を調整する
ファイルが適切に置かれていない・書かれてない
まず、ファイルが適切に置かれているかを確認しましょう。
ファイルの置き方に関してはこのブログが参考になります。
僕はVtuber制作依頼を受けているのですが、よくあるミスとしては
- ファイルを解凍していない
- ファイル構成が2重になってしまっている
- ファイル・フォルダの名前がバラバラ
- フォルダ名に日本語・記号が使用
これらが挙げられますね。
書き出しの時にフォルダ名に日本語・記号が使用されていると、バグが生じるのは注意ですね。
他にもcmoxファイルのまま所定の位置に置いてしまい、moc形式ファイルで出力していないとかもありそうですね。
表示されない時はまずファイル構成・ファイル名を疑いましょう。
フォルダ名とモデルの名前が違う
上記の「kasahara」というモデルを制作したら、「kasahara」というフォルダに入れないとキー操作ができなくなります。
フォルダ名と制作したモデルは同じ名前に設定しましょう。
書き出し後に名前を修正した
またmoc(2.1)形式ファイルまたはmoc3形式ファイルを書き出しした後に名前を変更すると、バグが生じます。
例えば書き出し後に「kasahara.moc3」を「kasa.moc3」というファイル名に変更したとします。
そうするとmoc形式ファイルと一緒に書き出される「kasahara.model.json」のコード内では「kasahara」という名前でコードが書かれているため、エラーが生じます。
こんな感じのエラーが出ます。
このエラーを直すには「kasahara.model.json」内では「kasahara」という文字列を「kasa」に変更することになります。
まあとりあえず、「moc形式ファイルを書き出したら名前を変えない」ということを覚えておきましょう。
モジュールがインストールされていない
Live2D Moduleというものをインストールしないとモデルは表示されません。
こちらは最初にLive2Dモデルを入れる時に起きやすいミスです。
Facerig購入時に一緒に購入しておきましょう。
グラフィックボードの設定を調整する
引用元:https://forum.live2d.com/discussion/1881/facerig%E3%81%AB%E3%81%A6live2d%E5%88%B6%E4%BD%9C%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%92%E9%81%B8%E6%8A%9E%E6%99%82%E3%81%AB100-%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%BE%E3%81%99
自作のLive2Dモデルを選択した時に、上記のようなエラーが生じる場合があります。
これはグラフィックボードに原因があることが多いようです。
このエラーは以下のような解決策があります。
- グラフィックドライバーの更新
- グラフィックボードの競合をなくす
グラフィックボードの更新は以下の記事を参考にして試してみましょう。
2つ目の「グラフィックボードの競合」はデスクトップPCを使用している場合、この可能性が高いです。
デスクトップPCの場合、2つグラフィックボードが搭載されている場合があり、これが競合を起こしてエラーになっています。
これを1つのグラフィックボードだけ稼働させます。
少しわかりにくいですが、以下の記事を読んでBIOS設定でオンボードのグラフィックボード(ビデオカード)をOFFにしましょう。
キャラクターが正しく表示されない
次にLive2Dのキャラクターが読み込めても、キャラクターが表示されなかったり、一部のパーツが欠けたりするバグの原因をまとめていきます。
このバグの主要な原因は以下の
- 表示されないパーツのテクスチャアトラスに入ってない
- moc2.1形式の出力で順序反転によって裏に消える
- 2.1版にないグルーやスキニングを使用していて消える
- 非表示・下絵のイラストにクリッピング
- モーションでパーツ表示、配置&不透明度を使用(moc3のみ)
- マスクの反転が機能しない
表示されないパーツのテクスチャアトラスに入ってない
テクスチャアトラスに入っていないパーツは表示されません。
Live2Dで加工している時に、新しいパーツを入れたりした人は気をつけたいバグですね。
テクスチャアトラスのサイズを変更
moc2.1形式の出力で順序反転によって裏に消える
Cubism 3で作ったモデルをmoc2.1形式で出力すると描画順が反転してしまい、小さいパーツが大きいパーツに隠れることがあります。
絵画順は0~1000の範囲で指定できるので、数値指定しておくと確実に表示されます。
2.1版にないグルーやスキニングを使用していて消える
Cubism 3で新しくできたグルー機能やスキニング機能を使用して、moc2.1形式で出力すると機能を追加したパーツが表示されなくなります。
これらの機能を使用していてパーツが消えた場合はこのバグを疑いましょう。
非表示・下絵のイラストにクリッピング
非表示にしているパーツや下絵などに、パーツをクリッピングするとFacerig上では表示されません。
クリッピングを多用している人はこのバグを確認してみましょう。
モーションでパーツ表示、配置&不透明度を使用(moc3のみ)
モーションを作る時に、パーツ表示、配置&不透明度のパラメータを使用すると適応したパーツが消えます。
また、試してみましたがFacerigではパーツの非表示や不透明度調整はできないっぽいですね。
間違えて一括でモーションのパラメータの点を打ってしまうと、パーツ表示、配置&不透明度のパラメータの点も打ってしまう可能性があるので、注意しましょう。
マスクの反転が機能しない
マスクの反転はCubism4.0以降に搭載された機能ですので、書き出しバージョンを4.0対応で出力しないとFacerigでも機能しません。
マスクの反転が機能しない場合は書き出しバージョンをチェックしましょう。
キャラクターがきちんと動かない
次にキャラクターが動かない時のバグを解説します。
原因として考えられるバグは以下の
- モデルID変換していない
- カスタム動作がOFF
- カメラを設定していない
- トラッキング調整をする
モデルID変換していない
moc2.1形式で出力する場合、パラメータのモデルIDを変換する必要があります。
moc2.1形式とmoc3形式ではパラメータに付属されるIDが異なります。
例えば右目の開閉のパラメータは「ParamEyeROpen」と小文字が入っていますが、moc(2.1)形式では「PARAM_EYE_R_OPEN」と全て大文字になっています。
Cubism3を使用するとパラメータIDは初期設定で、moc3形式となっています。
moc2.1で出力する場合はモデルID変換を忘れないようにしましょう。
「モデリング→モデルID変換」からできます。
カスタム動作がOFF
Z,X,C,Vなどのキー操作が動かない場合、カスタム動作がOFFになっているケースがあります。
引用元:https://minimalist.joho.info/windows10/facerig-custom-key/
カスタム動作をONにするにはFacerig上の「アバタータブ→行動」からONにすることができます。
ONにするとキー操作が動くはずです。
キー操作で動かない場合はまずこれを疑いましょう。
カメラを設定していない
webカメラを設定していないとトラッキングができません。
Facerigの上部タブからカメラのタブを選択し、自分がいつも使用しているカメラを選択すれば、動くようになります!
トラッキング調整をする
キャラクターがうまく動かない場合はトラッキング調整をしましょう。
トラッキングの調整に関しては以下の記事でまとめています。
眉毛を出そう!
前髪が長い人は目や眉毛のトラッキングがうまくいかない場合もあるので、ヘアバンドなどを付けて眉毛を出すとトラッキングがうまくいく場合があります。
モーションが正しく動かない
次にモーションが正しく動かないバグについて解説していきます。
モーションとはQ,W,E,R,T,Yキーで操作できる動きで、これに関するバグも多いです。
モーションはmoc3形式だと多発するらしいので、moc(2.1)形式を使用するのがベターでしょう。
原因として考えられるバグのは以下の4つです。
- Durationが整数
- モーションの時間が短い
- モーションファイルの最初の1行目に記載
- モーションの切り替え機能がない(moc3のみ)
Durationが整数
モーションを作成したときにDurationが整数になっていると、モーションが再生されません。
モーションの終点をぴったり3秒とかに設定すると起きるバグです。
これは「キャラ名前.motion3.json」をメモ帳で開いて、Durationの部分を「3」から「3.00」とかにすると直ります。
モーションを作る時は整数で止めないように気をつけましょう。
モーションの時間が短い
モーションの時間が極端に短いと、挙動がおかしくなるそうです。
どの程度短いとバグが起きるかは不明なので、モーション時間が短い人はこのバグを確認しましょう。
cfgファイルの最初の1行目に記載
モーションキーを指定するcfgファイルは一行目が読み込まれないバグがあります。
一行目を空けて書きましょう。
cfgファイルの書き方に関して詳しく知りたい人はこちら。
モーションの切り替え機能がない(moc3のみ)
これはバグというより、仕様の問題ですが、moc3形式のモーションファイルだとモーションの切り替え機能がありません。
moc2.1形式のmtnファイルであれば、Q,W,E,R,T,Yでモーションを途中で切り替えることができましたが、moc3形式だとできないようになっています。
もしモーションの切り替えをしたい人は、moc2.1形式で作りましょう。
正しく録画できない
最後に録画機能のバグについて解説します。
Facerigでは正しく録画できないことが多々あります。
録画のバグは多いので、気をつけましょう。
原因として考えられるバグは以下の
- cfgファイルの拡張子の省略してない(moc3のみ)
- 再生速度が変になる
- ファイル名に日本語がある
cfgファイルの拡張子の省略してない(moc3のみ)
cfgファイルに記載する時に、moc3形式のモーションの場合拡張子(.motion3.json)を省略しないとモーションが正しく動かない場合があります。
このバグではFacerig上では正しく動きますが、録画してみるとモーションが再生されない、なんてこともあります。
あとモーションの順番がおかしくなったりしますね。
録画がきちんとできない時はこれをまず疑いましょう。
再生速度が変になる
Facerigではモーションを使って録画をすると再生速度が変になるバグがあります。
このバグは僕が調べた限りFacerig側の仕様で、対策不能らしいので、目を瞑るしかありません笑
PCログイン名に日本語がある
PCログイン名に日本語があるとFacerig上では録画保存ができません。
例えば「c: users かさはら …」こんな感じですね。
もしログイン名を日本語にしている場合は、新しいアカウントを作りましょう。
また同じように、保存先のファイル階層に日本語があると保存できないので、注意しましょう。
録画の方法に関して知りたい人はこちら!
Facerigに導入してみよう!
twitterなどを見ていたら、Facerigに導入する際にエラーなどで困っている人が多いですね。。。
昔はmoc3規格だとエラーが多かったのですが、2020年あたりからFacerigが対応し始めた。
Live2Dの機能的にもmoc3規格の方ができることが多いので、moc3規格で出力する方がいいと思います!
この記事で、できる限り考えられる解決策をまとめてみましたので、参考になればうれしいです!
ここに書いてあること以外のエラーや導入できないケースなどがありましたら、僕のtwitter(@obakasahara)にご連絡ください。
もしここに書かれているバグ以外の場合は以下のサイトで聞いてみましょう!
Facerigを使いこなそう!
FacerigはLive2Dモデルを導入するのは大変ですが、導入してしまえば多機能で使いやすいソフトです。
Live2Dモデルを導入したら、Facerigを存分に使いこなしましょう。
以下の記事ではFacerigのカスタム方法をかなり詳しく解説しています。
Live2Dモデルを導入した後、こちらの記事を参考にしてみてください。