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全身モデルを作ってみよう 身体編II「身体の流れを意識して下半身作成」
こんにちは!
Blenderを勉強中のHyoketsuです。
前回に引き続き、Blenderを用いて一人のVtuberモデルを作っていくまでの過程を紹介します。
▼全体モデルを作るPart.1はこちらから!
▼前回の記事では、身体の上半身を作るところまで完成しました。
今回の記事では下半身の造形を解説します。
上半身と比較すると接続する部分が少ない為簡単そうに見えますが、複雑に接続されるメッシュ部分がある為手順を追って作ってみましょう。
下半身は上半身よりも少し大き目に造形すると自然な形になります。
全体的に長いGIF映像の為、どういうことをやっているのか目安で見ていただけると助かります。
また、入力している値を左下に表示しているので参考にしてみてください。
作業フロー
全体作業フローのうち頭部と上半身が完成したため、以下の手順で下半身を造形していきます。
頭部の作成●完成
- 目や口顔面のパーツを模り、立体感を作る
- メッシュを張り隙間を埋める
上半身の作成●完成
- 腰と首の位置を決める
- 肩、上腕の位置を決めてメッシュで埋める
- 腕から手首までのメッシュを作り、関節を作りこむ
- 胸部を作る
- 背面部の凹凸を作る
下半身の作成
- 腰から股関節までの造形をする
- 太腿から足首までのメッシュを作り、関節を作りこむ
- 臀部中心を作る
手首・指の作成
- 指一本を作り、5本の指を作る
- 手のひら・手の甲を作る
- 手首までのメッシュを埋める
足首・指の作成
- 足全体の大まかな造形を行う
- 指を5本作る
- 足首までのメッシュを埋める
下半身を作ってみよう
下半身は複数のトポロジーが交差する点が多く複雑になりやすい為、シンプルをイメージして作っていきましょう。
腰から下へ伸ばし股付近を大まかに造形していきます。
腰・股部の形状を作る
まず腰までの身体を造形しましょう。
目安として腰骨がそんざいするところまで延長させます。
お尻の部分が少し後ろに突き出るような造形をすると綺麗な姿勢になります。
股間部分は先にメッシュを張り付けて分割して形状を整えていきます。
滑らかにするために前後に一回ずつループカットを入れましょう。
▼下からみた図です。
この円を基に足を下に伸ばしていくことができます。
▼横から見た図です。
- 最終的にお尻部分が膨らむ
- 鼠径部が造形される
- 背骨から股の真下までくぼみができる
の三点を意識すると綺麗になるでしょう。
太腿から足首をメッシュで埋める
先ほど用意した円状の頂点からEで下に伸ばしていきます。
太もも・ふくらはぎの膨らみを再現しつつ微調整します。
少しだけ膝を前に出すようにしつつ、膝裏はくぼむ様にすると綺麗な造形になります。
▼膝を少し内側に回転すると綺麗な流れになります。
関節を整える
ひざの関節を整えます。
以前紹介したトポロジーの記事にも記載したのですが、表と裏側でラインの本数が分かれることで曲げた際のメッシュ変形が自然になるため、Ctrl+Rでループカットをした後、Kのナイフツールでさらにラインを作っていきます。
▼より丁寧に作りたい場合はこちらの膝のトポロジーを参考にしてみてください。
臀部の造形をする
大まかな下半身のモデリングが終わったので形を整えていきます。
お尻の部分がより丸みを帯びるようにナイフツールで調整していきます。
これで身体全体のモデリングの一段階が終わりました。
少ないメッシュ数の場合はこれで問題ありませんが、もう少し滑らかな見た目にしたいため
▼サブディヴィジョンサーフェスを適用してモデルを微調整していきましょう。
まとめ
4Partで全身モデルの基礎は完成しました。
何度目かの案内ですが、人型の全身モデルを作る場合は場合によって細かくボディのモデリングをしなくてよい場合があります。
例えば体の輪郭が隠れるような服のモデルや、靴や手袋などを装着する場合はボディーを細かく用意することで逆に服から貫通して肌が表れてきたり、ポリゴン数が増えて負荷がかかったりといった現象も発生する為考えながら作っていきましょう。
手と足の造形はトポロジーを意識して作りましょう。
▼手のトポロジーまとめてみた
▼3Dモデルの流れをイメージをしよう!
https://vtuberkaibougaku.site/2020/12/10/blender-topology/