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【チュートリアル紹介】Blender 3.0 Vintage Car Creationを体験レビュー
こんにちは!
コチラの記事では、フリーの3DCGソフト「Blender」での作品制作・スキルアップに役立つ情報を紹介しています。
今回は、「Blenderでリアルな車のモデリングをしたい」という方向けの「Blender 3.0 Vintage Car Creation」というチュートリアル動画を紹介します!
講座の特徴
今回紹介するチュートリアルは、車のボディ・外装パーツ・内装のモデリング、テクスチャの貼り方、レンダリングまでの一連のワークフローを、詳しく分かりやすく教えてくれます。
オンライン学習サービス「Udemy」で販売しています。
説明は全て英語ですが、Blenderのキー操作表示を交えながら操作方法を丁寧に教えてくれるので、英語をあまり聞き取れなくても、Blenderの基本操作に少し慣れている方であれば、内容を理解することは十分可能です。
講座の概要はコチラです。
コンテンツのボリュームについてですが、なんと動画コンテンツが107本分もあります!
ボディ・外装・内装・テクスチャなど自動車モデリングの内容を網羅しているので、「時間がかかっても良いから、リアルな車のモデリングを極めたい」という方におススメのチュートリアルになります。
講師 | Darrin Lile |
学習内容 | Blender 3Dモデリングの方法、マテリアルノードの作成、 ライティングのやり方、Cyclesの使い方、 Blenderでのアニメーション、ビデオシーケンサーの使い方 など |
言語 | 英語 |
動画本数 | 107本 |
総再生時間 | 18.5時間 |
講座の値段 | \3,680 (定価。セール時は¥1,600程度で購入可能) |
ダウンロードコンテンツ | 三面図、テクスチャ画像、参考画像、HDRI画像、blendファイル |
ちなみに、定価は\3,680ですが(2022年8月現在)、Udemyでは1か月に3回くらいセールをやっていて、その時は半額以下の値段で買えることもあるので、そのタイミングを狙って購入するのをオススメします!
講座の解説通りに進めていくと、コチラのようなリアルな車をモデリングすることができます。
講師のDarrin Lile氏のYoutubeチャンネルでは、講座の内容を紹介したプロモーション動画や、タイムラプス動画を見ることができますので、購入を検討されている方は参考にしてみてください。
Darrin Lile氏の紹介
講師のDarrin Lile氏は、アメリカの専門学校で3Dアニメーションやゲームデザインの講師をしていた経験があり、現在はゲーム・アニメーション・建築モデル作成を学ぶための様々なBlender学習講座を作っているそうです。
詳しくは公式ホームページを参照してください。
講座の購入方法
講座を購入するためには、Udemyへの会員登録が必要です。
コチラのリンクから「カートに入れる」をクリックすることで、Udemyへの会員登録・購入画面へと進み購入できます。
オンライン学習サービス「Udemy」は、19万以上のオンラインコンテンツを有するアメリカ発のオンライン学習サービスです。
「進研ゼミ」などで有名な「ベネッセ」と業務提携をしていて、企業向けにもさまざまな講座を提供しています。
Blenderの日本語コンテンツもかなりの数があるので、興味がある方はぜひ購入してみて学習に役立立ててみてください。
講座の内容をカンタンに紹介!
講座はコチラの10個のセクションに分かれていて、手順通りに進めていくことによって、三面図からリアルな車のモデルを作成する手順をマスターすることができます!
実際に講座を見ながら作っている過程をお見せしながら、各セクションの内容と使用するBlenderのテクニックについて、簡単に紹介していきたいと思います。
- 参考画像の準備・セッティング
- ボディの作成
- 外装パーツのモデリング
- ホイールの作成
- 内装のモデリング
- シャーシのモデリング
- タイヤの溝の作成
- 調整
- マテリアル・テクスチャの作成
- シーンのレンダリング
ちなみに、講座で製作する自動車は、「Nash-Healey Roadster」というクラシックスポーツカーの1952年バージョンです。
セクション1:参考画像の準備・セッティング
まずベースとなる三面図をセッティングします。
三面図の画像ファイルは講座のリソースに含まれていますが、ネットからダウンロードした画像を元に、画像エディターを使って角度などを調節する方法についても紹介されています。
コチラのように、各方向の画像の位置を調節して配置します。
三面図などの「下絵を使ってモデリング」する方法については、コチラの記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
セクション2:ボディの作成
下絵を元に、ミラーモディファイアー・サブディビジョンサーフェスモディファイアーを使ってボディの原型(Smoothing Body)を作っていきます。
「サブディビジョンサーフェスモディファイアー」の使い方について、詳しくはコチラの記事にまとめているので参考にしてみてください。
実際の車はボンネットやドアーなどのパネルを組み合わせて作られるので、パネルをシュリンクラップモディファイアーを使ってSmoothing Bodyに沿わせます。
「シュリンクラップモディファイアー」の使い方について、詳しくはコチラの記事にまとめているので参考にしてみてください。
セクション3:外装パーツのモデリング
窓・ライト・ミラー・エンブレムなどさまざまな外装パーツを作っていきます。
自動車には非常に多くの外装パーツが使われるので、実際にモデリングをすると、ボディを作るよりも外装パーツを作るのに多くの時間がかかったりしますね。
基本的にボディと同じようにミラー・サブディビジョンモディファイアーなどを使って作っていきます。
ミラーなどは、コチラのようにカーブを使って作ります。
Blenderの「カーブ」オブジェクトの使い方について、詳しくはコチラの記事を参考にしてみてください。
セクション4:ホイールの作成
タイヤとホイールを作成します。
ホイールの「スポーク」(針金)の部分は、こんな感じでカーブオブジェクトを配列モディファイアーで複製し、エンプティオブジェクトを中心に円形に並べます。
「配列モディファイアー」の使い方についてはコチラの記事を参考にしてみてください。
エンプティを使って円形に並べる方法についても紹介しています。
セクション5:内装のモデリング
内装パーツを作っていきます。
そこまで難しい技術は必要ありませんが、細かい部品が多いので意外と時間がかかります。
ちなみに、ブレーキペダルの曲線部分を作成するには、コチラのように「スピンツール」を使います。
選択物を軸回りで押し出し・回転できる「スピンツール」の使い方について、詳しくはコチラの記事を参考にしてみてください。
セクション6:シャーシのモデリング
シャーシ(車の下側の構造部分)のモデリングも行います。
といっても、下側はほとんど見えないので、あまり細かくはモデリングせずポリゴン数を抑えるのがポイントです。
(最終的にほとんど見えないので、車の下側を隠す部分だけ作って、フレーム部分のモデリングは省略するのもアリだと思います。)
セクション7:タイヤの溝の作成
タイヤの写真を元に、溝の形状を配列モディファイアーで円周上に並べて、タイヤの溝を作成します。
(「セクション4:ホイールの作成」と同じやり方です。)
セクション8:調整
コチラのように「ソリッド化モディファイアー」を使ってボディの厚みを付けた上で、パネルラインなどモデル細部の調整を行います。
簡単に厚みをつけることができることができる「ソリッド化モディファイアー」について、詳しくはコチラの記事を参考にしてみてください。
セクション9:マテリアル・テクスチャの作成
モデリングが一通り完了して部品一つ一つの形が決まったら、マテリアルを設定していきます。
ヘッドライトなどは、コチラのように画像テクスチャを貼り付けることで、少ないポリゴン数でよりリアルに表現することができます。
「UV展開をして、テクスチャを貼り付ける」方法については、コチラの記事で詳しく説明しているので、合わせて参考にしてみてください。
セクション10:シーンのレンダリング
最後に、静止画・動画をレンダリングする方法について説明しています。
コチラのように、「コンポジット」を使ったレンズグレアの追加など、フォトリアルなレンダリングをする方法を紹介しています。
「コンポジット」の基本的な使い方については、コチラの記事で紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
ちなみに、コチラのチュートリアルでは車自体を走らせる方法には触れていませんが、以前紹介した無料アドオン「Rigacar」などを使ってリグを追加することで、走行アニメーションを作ることができます。
詳しくはコチラの記事で紹介しているので、自動車のモデリングが完成したら、ぜひ試してみてください!
まとめ
「Blender 3.0 Vintage Car Creation」のチュートリアルについて紹介してみましたがいかがだったでしょうか?
コチラの記事をキッカケに、自動車モデリングに興味をもっていただけたら嬉しいです!
講座は有料ですが、自動車モデリングの内容を一通り丁寧に解説していて、チュートリアルの内容としては値段以上に充実していると思います。
ビデオが107本もあるので一通り受講するのに時間はかかってしまうかもしれませんが、一度コチラのチュートリアルをこなせば、いろんな車のモデルを量産できると思います!
また、Blenderを使いながらサブディビジョンやシュリンクラップなど、自動車以外にも様々な場面で役立つモデリング技術を身に付けることができますので、ぜひチャレンジしてみていただければと思います!