CGBoxの一部の記事にはアフィリエイト広告が含まれております。
グラフエディタのモディファイアを使ってアニメーション制作
こんにちは。
さて、今回はグラフエディタのモディファイアについて解説していきたいと思います。
グラフエディタのモディファイアを使用すると、以下の動画のようなアニメーションを簡単に制作することが可能になります。
実際の機能を解説した後に、具体的な使い方を解説していきますね。
グラフエディタのモディファイアとは?
グラフエディタのモディファイア機能を使用すると、ボーンなどの設定をせずに、自動的にアニメーションを作ることができます。
色んな種類の動きを自動生成することができて、作業の短縮をすることが可能になります。
こちらの動きなどはモディファイアのみで作っています。
他にも手付けしたキーフレームと組み合わせてモディファイアを使えば、色んなことができますよ!
グラフエディタのモディファイアの使い方
グラフエディタのモディファイアの使い方を簡単に解説していきます。
まず、動かしたいオブジェクトを選択して、キーフレームを打ちます(I)
キーフレームを打ったらグラフエディタを開いて、打ったキーフレームを選択します。
Nキーを押すと、タブが開かれるので、右側のモディファイアを選択するとここからモディファイアを選択できます。
モディファイアの種類
モディファイアの種類は以下の通りです。
- 生成
- 組込関数
- エンベロープ
- 反復
- ノイズ
- リミット
- ステップ補間
それぞれどのような動きになるかを解説していきます。
生成
生成では等速で動かすことができます。
次数を増やすことで、関数を増やすことができ、動き方を調整可能になります。
次数を増やすと数学的な感覚が必要になりますが、1方向に動かすだけの単調なアニメーションを作るたいときには便利なアニメーションですね。
組込関数
組込関数ではループの動きを作ることができます。
数値を調整して、ループの幅や大きさなどを調整することが可能です。
- 振幅…ループの大きさ
- 位相乗数…ループの長さ
- 位相オフセット…ループの位置
- オフセット幅…オブジェクトの初期位置
ループを自動で作れるので、使用頻度高めのモディファイアかなと個人的には思います!
エンベロープ
すみません、これだけ色々試したのですが、よく機能がわかりませんでした。
おそらく制御点を追加して、全体の動きを調整するモディファイアなのですが、わかり次第追記したいと思います!
反復
反復はその名の通り、作ったアニメーションを反復することができます。
ループとは違い、作ったアニメーションを反復で再生するときなどに使用できそうですね。
また、反復方法を変えることもできます。
- 反復なし
- モーションを繰り返す…毎回初期位置に戻して反復
- オフセットで繰り返し…初期位置に戻さずそのまま反復
- ミラーで繰り返し…偶数回の動きを反転して反復
ノイズ
ノイズはその名の通り、ランダムな動きを自動で作ることができます。
数値を変えることで、動きの大きさやノイズの強さを調整可能です。
- スケール…波の幅を調整
- 位相…ノイズのランダム感を調整
- 強さ…ノイズの強さを調整
- 深度…ノイズの細かさを調整
- オフセット…波の位置を調整
ノイズは組込関数や生成などと組み合わせて使用すると、様々な動きを作ることが可能になります。
ステップ補間
ステップ補間では階段状にグラフを作ることができます。
- ステップサイズ…動きの幅を調整
- オフセット…動きの開始点を調整
例えば、組込関数と組み合わせて使用すると、一瞬移動してストップする動画をループで作ることができます。
共通項目
全モディファイアに共通の項目もあります。
- フレーム範囲を制限…モディファイアを使用するフレームを設定
- 影響力を使用…モディファイアが影響する割合を設定
モディファイアの使用例
最後に実際にモディファイアを使用して、アニメーションを作ったので、そちらの解説をしていきたいと思います。
冒頭でも貼りましたが、赤べこのアニメーションをモディファイアで作りました。
まずX・Y軸の動きには組込関数とノイズを使用しています。
2つのモディファイアを組み合わせることで、ループの動きをしつつ、ランダム性を持たせることができます。
Z軸の動きは組込関数のみで作りました。
それぞれの数値に関しては細かくなるので、解説しませんが、もし作る場合はそれぞれ好みの動きになるように調整してみてください。
組み合わせれば色んな動きが作れる
モディファイアは単体でも十分使える機能ですが、組み合わせて使用することで、さらに色んな動きを再現することが可能になります。
反復やエンベロープなどはモディファイア単体では使用できませんが、手打ちで作った動きを作るときのサポート的な機能にもなりますね。
また、ノイズなども手打ちの動きと組み合わせて使用することなども可能です!
工夫すれば、色んな動きを自動的に作ることができるので、ぜひ使用してみてください。