【SHINING 3D】EINSTAR – 大から小まで自宅で本格3Dスキャン!

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こんにちは!

今回はガジェットレビュー記事です!

今回はSHINING 3Dの小型3Dスキャナー「EINSTAR」を提供していただいたので、CGbox編集部がレビューしていきます。

高性能かつ小型の対象オブジェクト範囲が広い優秀な3Dスキャナーになります。

▼【公式製品ページ】はこちら!

▼【製品販売ページ】はこちら!

目次

EINSTARの基本情報

「EINSTAR」はSHINING 3Dが販売する小型3Dスキャナーになります。

EINSTARのあれこれ
商品名EINSTAR
価格167,200円
本体寸法220mm×46mm×55mm
本体重量0.5㎏
光源Infrared VCSEL structured light(クラス1レーザー製品)
解像度0.1mm~3mm
動作距離160mm~1400mm
最適動作距離400mm
FOV(最適動作距離)434mm×379mm
スキャンスピード14fps
データアライメントモードTexture/ Feature/ Hybrid Alignment/Global Markers(オブジェクトスキャンモードでのみ使用可能)
フルカラースキャニング可能
屋外スキャニング可能
アウトプットフォーマットOBJ, STL, PLY, ASC, 3MF, P3
インターフェイスUSB 2.0もしくはそれ以上
対応OSWindows 10/11 64-bit
推奨PCスペックCPUはIntel Core i7-11800Hかそれ以上、RAMは32GBかそれ以上、GPUはNVIDIA GTX 1060かそれ以上、VRAMは6GBかそれ以上、インターフェイスはUSB 2.0かそれ以上、OSはWindows 10/11 64-bit

開封

こちらが内容物になります。

  • 本体 – EINSTAR
  • 本体のシリコンケース
  • ユーザーガイド
  • マーカー
  • レンズを拭く布
  • キャリングストラップ
  • 電源
  • 接続ケーブル
  • キャリブレーションボード

金属の本体にはあらかじめシリコンケースが付いています。

また専用ケースが付属し、全て綺麗にしまうことできます。

精密機械なので、付属品も含めてコンパクトにまとめられるのは嬉しいですね。

屋外でもスキャンできるので持ち運びに便利な仕様となっています。

外観レビュー

薄めの青を基調とした、クールなデザインとなっています。

背面には操作ボタンがあり、下部には電源接続端子があります。

サイズ感はカッターと比較すると少し大きい程度になります。

デフォルトで手首に装着できるストラップが付いています。

三脚が付属しないので、手持ちでのスキャンがメインになります。

特徴紹介

「EINSTAR」の特徴についてまとめていきます。

  • さまざまなデータの出力に対応
  • 高品質なデータ
  • 色を忠実に再現
  • ディテール
  • スキャンが簡単
  • 屋外でも安定したスキャン
  • 使いやすい
  • 人もスキャン可能

さまざまなデータの出力に対応

複数のデータ形式に対応しています。

  • OBJ
  • STL
  • PLY
  • P3
  • 3MF

なのでスキャンしたデータは、さまざまな3Dプリンターや3Dソフトウェアで活用可能です。

Blenderでもスキャンデータは問題なく活用できますよ。

高品質なデータ

最大0.1mmの点距離で、高密度の点群データを素早く簡単にスキャンできます。

また「ディテールエンハンスメント技術」によって詳細を鮮明にするために、点群が最適化されます。

これらのスキャンデータはフルカラーにも対応しています。

内蔵RGBカメラを使って、本物の色彩を再現します。

スキャンが簡単

利用者がスムーズに活用できるようなスペックが備わっています。

  • スマートなトラッキング性能
  • 自動位置合わせ
  • インテリジェントなアルゴリズム

また物理的にも使いやすいような機能性も考えられています。

  • 人間工学に基づいたデザイン
  • データ転送と電源供給に USB ケーブル 1 本のみ
  • スキャンと後処理のための明確でエレガントなワークフロー
  • セットアップ、プラグアンドプレイが簡単

屋外でも安定したスキャン

「EINSTAR」は屋外でのスキャンも可能です。

3台の赤外線VCSELプロジェクターと2台のステレオ深度カメラ、1台のRGBカメラを装備したEINSTARは、屋外でも安定したスキャンを生み出します。

小さな物から大きな物まで、柔軟な作動距離で使用できます。

人もスキャン可能

物だけではなく『人』もスキャンできます。

スキャン中はプロジェクターの光が当たらないので、目に優しく、安全です。

また『ヘアモード』をオンにすると人のスキャンに十分な髪のデータが得られ、データ全体の完成度が向上します。

実際に使ってみた

まずはスキャンに必要なソフトをダウンロードします。

この「EXStar」を利用してスキャンしていきます。

スキャン対象のサイズ

またスキャン対象のオブジェクト範囲についてはRAMのサイズが大きければ、それだけ大きな対象物をスキャンすることが可能です。

「EINSTAR」の特徴としては大きな物はもちろんですが、小さいものにも対応している点ですね。

最小サイズは100*100*100mmです。最大サイズはRAMによって決まり、RAMは大きいほど、サポートできるオブジェクトも大きくなります。

引用元:Amazon パソコン・周辺機器›スキャナ›ドキュメントスキャナ Shining 3D ハンディ3D スキャナー Einstar

スキャン:スニーカー

まずはスニーカーをスキャンしていきます。

スキャン対象によって設定を調整する必要があるのですが、『モノ → 中・大型の対象物』でデフォルトの設定でスキャンしていきます。

手元のボタンで明るさを調整したらスキャン開始です。

4倍速

スキャンの箇所によってはエラーが出ていますが、距離感を調整することで上手くいきました。

また全体をスキャンするために少しスキャン対象を移動させてのスキャンが可能でした。

同じ要領でスニーカーの底もスキャンしようしたのですが、特徴が上手くつかめずスキャンできませんでした。

ロストトラック(動画の紫の状態)になった場合はスキャンされた箇所に戻り、速度を落としてスキャンするのがコツになります。

スキャンした物がコチラになります。

左がスキャンの生データで、右がメッシュ化したものになります。

微妙な凹凸感まで再現しており、特につま先のケバケバ感が再現されているのがよいですね。

また表面のシワ感の再現もよいです。

相当スケールインして見ない限り、リアリティはかなり高いと感じました。

更にテクスチャ化して、穴を埋めたりなどします。

ここもデフォルトの設定で穴を全て埋める設定で実行します。

実行すると様々な調整が可能になります。

メッシュの削減/最適化や余計なスキャン物であった机のメッシュの削除した物がコチラになります。

穴が埋まって不自然な感じが無くなりました。

メッシュのモデルを見ると凹凸感が再現されていることがよく分かります。

Blenderにインポート

「.obj」で保存してBlenderに持っていくとこのようになりました。

頂点数がまだまだ多いこともありますが、この距離で見ても十分な出来栄えです。

頂点数が”161,093個”なので、もっと頂点数を減らせば実用的に使えそうです。

文句のない出来栄えで出来ました!

スキャン:手

続いては人の手をスキャンしてみました。

指や手の平との隙間はスキャンが難しかったですが、時間をかけてゆっくりとスキャンすることで綺麗にできました。

この状態から穴を塞ぎ、頂点を削減してスムーズにしました。

閉じた穴は「テクスチャのリマップ」を行うことで、周りのテクスチャに溶け込んで馴染むように自動で調整してくれます。

所々上手くいっていない部分はありますが、最初のスキャンからここまで整えられたのは驚きました。

これは「EINSTAR」の最大の強みな気がします!

特に関節の立体感にリアリティがありますね。

また肌のリアリティも素晴らしいです。

スキャン:洋服

人体スキャンの参考として、洋服もスキャンしてみました。

壁掛けでスキャンしたので環境的にスキャンできない箇所もありましたが、ニットの繊維感もスキャンできています。

また立体感は綺麗に出ているので、洋服を着た状態で人も綺麗にスキャンできそうです。

色々な物をスキャン

続いてはこちらの柔軟剤をスキャンしてみました。

サイズは「25×13×7(cm)」になります。

大きい物はPCのスペック次第で自由にスキャンできると前述しましたが、靴やこの柔軟剤のように小さいものにも対応できます。

靴とは違い、置く向きを変えることで底をスキャン可能でした。

前面の画像もほぼ実物通りにスキャンできています。

ここから空いていた穴を閉じて、頂点数を減らしました。

先ほどの「テクスチャのリマップ」で穴のテクスチャを馴染ませます。

また頂点数を減らして”24,644″にしましたが、問題なく感じました。

なんならもっと減らすことも可能そうです。

頂点の選択はBlenderの方が便利だなと感じたのでBlenderで余計な頂点を削除しました。

『孤立面を削除』という機能もあるので、まずはそちらを使ってからが良いでしょう。

Blenderでのレンダリング画像になります。

一部見逃した穴がありました。

一番うまくいった気がします。

テクスチャは全く違和感なく微妙なエッジの立体感も再現できています。

スキャン:オフィスチェア(大きなサイズ)

最後に大きなサイズで試してみます!

以前紹介したこちらのオフィスチェアをスキャンしていきます。

大きいのでゆっくり動かしながら、全体を丁寧にスキャンしました。

座面の裏まで思ったよりもスキャンできました。

メッシュ化するとこのような見た目になりました。

穴埋めなしでメッシュ化することで、元のデータ通りのメッシュ化されました。

これを更に”約20,000個”まで頂点を減らしたデータがこちらになります。

テクスチャが若干微妙な所(背もたれなど)もありますが、メッシュデータとしては綺麗に仕上がっています。

メッシュの補正がよい働きをしてくれています。

裏側のパーツ感がシッカリと出ていていいですね。

背もたれの裏側の穴はどこかの工程でなくなってしまったのですが、最初はあったのでほとんど本物通りできたと思います。

まんま使うのではなくこういった複雑なオブジェクトをスキャンして、ベースとしてモデリングするといった方法も考えられますね。

因みに僕が使用しているPCはガレリアの『RV5』になります。

RAMは「8GB」になるので凄く貧弱です。

最初の設定でスキャンの品質を『高』にすると、椅子のサイズ感が大きくメモリ不足でスキャンできなかったので参考にしてみてください。

詳しくはこちらの記事でまとめられているのでご覧ください!

使ってみた感じ点

スキャンを何回か行って感じた点をまとめていきます。

  • スキャン精度が高い
  • 『EXStar』での補正能力が高い
  • 手元での操作が便利
  • 苦手なスキャンもある
  • 小型3Dスキャナーと比較

精度が高い

まずはなんと言ってもスキャン精度の高さを感じました。

過去に『EINSTAR』よりも安価な3Dスキャンをしました。

値段はもちろん高いですが、この値段の違いは「スキャン精度」と「スキャンソフト」の性能にあると思いました。

綺麗かつ詳細にスキャンできます。

また大きさもより大きいサイズに対応しており、スキャン範囲という意味合いでもより強いです。

その分エラーが出たりと、スキャン中は繊細さがより必要な気がしました。

『EXStar』での補正能力が高い

前述しましたが、スキャンソフトである『EXStar』での補正機能がよかったですね。

穴を塞いでからの、テクスチャリマップによる穴だった部分の補正が違和感なくなっていたのが凄いです。

また手もあんなに綺麗になるとは驚きました。

手元での操作が便利

手元のスキャンを操作できるボタンが便利でした。

スキャンを開始/停止できるボタンとソフトの拡大縮小&明度を変更することができます。

特に大きいものをスキャンする時に便利です。

デスクの上で無理な大きさの物はPCからある程度離れた広い空間でスキャンしなくてはいけなくなるので、離れても不便なくスキャン作業ができました。

明るさも適宜調整する必要があるので、手軽に調整できて全てのスキャナー本体にボタンが欲しいくらいいでした。

苦手なスキャンもある

精度の高いスキャナーといえども苦手分野があるので、そこだけ注意が必要です。

  • 透明
  • 反射

これらの物体もスキャンスプレーを活用すればスキャン可能になります。

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ですが「EINSTAR」は黒色に強い特徴があります。

これは光源に赤外線を使用しているためです。

小型3Dスキャナーと比較

先ほども紹介したこちらの小型3Dスキャナーと性能比較してみます。

数項目を並べてみました。

【SHINING 3D】EINSTAR【Revopoint】INSPIRE
価格167,200円66,800円
 動作距離160mm~1400mm250mm ~ 500mm
 スキャンスピード14fps14 – 18 fps
解像度0.1mm~3mm0.3mm
本体重量500g140g

先ほどの『精度が高い』でスキャン中の繊細さを感じたと書きましたが、スキャンスピードの違いから特に丁寧なスキャンが必要なのかなと感じました。

比較するとより広い範囲をスキャンできるのが大きなポイントですね。

それ以外の性能に関しては小型3Dスキャナーもスペックは高いように感じました。

値段は倍以上なので、大きな物をスキャンする予定がないのであれば小回りも効くより小型な3Dスキャナーで十分ですね。

まとめ

自宅でもかなり精度高く3Dスキャンをできるのは驚きましたね。

特にそれほど詳細でないパーツやフィギュアなどはより正確にスキャンできそうです。

スタンドに置いてスキャンという訳ではない分、難しさもあり練度が必要だなと感じました。

高価な商品ですが、これ1台あればスキャンに困ることはなさそうです!

ぜひ気になった方は購入を検討してみてください。

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