CGBoxの一部の記事にはアフィリエイト広告が含まれております。
VRchatに必要なものは?準備すべき機材を紹介
世間でメタバースブームがひと段落した感がありますが、そんな中でも2017年から運営を続けているVRChatは今なお多くのユーザーがいます。 VRChatは誰でも無料で始められて、バーチャル世界で世界中の人たちと交流できるソーシャルVRプラットフォームですが、今更VRChatを始めても遅いと感じる方もいるかもしれません。 ですが、リリースから数年経っているおかげでプレーヤーやイベント、コミュニティの数なども充実しているので、むしろVRChatを始めるべきなのは今が丁度良いとも言えます。 そこで当記事では、VRChatに必要な機材からアプリを、始めるにあたって必要な手順一通りに交えながら、これからVRChatを始めてみる方向けに解説します。
VRChatを始めるには何が必要?
VRChatは最低限PCが1台あれば始められますが、基礎知識や具体的に何ができるかを知っていたほうが、いざ始めた後のパフォーマンスに大きな差が出ます。
そのため、具体的な解説に移る前に、まずはVRChatとは何かについてかいつまんで説明します。
VRChatとは?
VRChatは、VR技術を用いたソーシャルVRサービスで、VR空間で世界中のプレーヤーと交流して、ゲームや探索、イベントやライブなどの様々な体験ができるプラットフォームです。
VRChatはプレーヤー間のコミュニケーションに重点を置いているのが特徴で、ゲーム性や経済性よりもVR空間をベースにしたSNS、といった特色が強いです。
現在では、VRChatではアバター即売会のVket(バーチャルマーケット)などの経済活動の場となるイベントも複数開催されており、もはやVR空間を舞台にした商取引は当たり前になっています。
そんなVRChatは無料で利用できて、誰でも簡単な操作で使うことが可能で、かつアバターやワールドの追加などのカスタマイズ性の高さから、VR系サービスの中では最も有名なものと言えます。
メタバースとは?
メタバースという言葉を聞く機会が増える一方で、それの明確な定義はあまりハッキリしていませんが、ここで簡単に定義すると、メタバースとは「インターネットで接続された仮想世界」を意味します。
この定義だと、VRChatだけでなくMMORPGやフォートナイトなどのマルチプレイ3Dオンラインゲームなども一応はメタバースということになります。
もっと厳密に言うと、メタバースとは上記の定義に加えてバーチャル世界で経済活動が行えるプラットフォームを指し、最近話題のPlay to EarnことNFTゲームなどが相当します。
VRChatも形としては経済活動も含めた様々な活動のプラットフォームとして機能しているので、メタバースとして定義しても問題ないでしょう。
VRChatで必要なものとは?おすすめ機材を紹介
VRChatはデスクトップモードならPC1台でログインできますが、VRモードとなると様々な機材が必要になってきます。
以下では、VRChatを始めるにあたって必要なVR関連の機器から、初心者向けのものを幾つか解説します。
VRヘッドセット
HTC VIVE Cosmos
VRモードでログインするにはVRヘッドセットが欠かせませんが、PC接続でログインする場合、最もよく使われている定番のVRヘッドセットがHTC VIVEシリーズです。
こちらはPC接続するタイプのVRデバイスで、スペックは現行のVR機器の中でも平均〜高めで、目的に応じて様々な機種があります。
中でも、コストパフォーマンスを重視するなら万人向けのVIVE Cosmosがおすすめで、高いディスプレイ解像度を有しているのでVR体験の質が上がります。
Meta Quest
PCVR機器が高いと感じる方には、ワンランク下の一体型VRデバイスがおすすめです。
Meta QuestはワイヤレスのVRヘッドセットなので、PC接続などの手間を省いてデバイスを被るだけで使えるので取り回しが優れています。
現在最もよく使われているVRヘッドセットで、VRChatからゲーム、映画鑑賞、瞑想まで様々な用途に向いています。
その他のVR機器に関しては以下の記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
マイク、イヤホン
SONY ECM-PC60
デスクトップモードでVRChatにログインするのであればソニーのECM-PC60がおすすめです。
こちらはPC向けの低価格のマイクで、VRChat以外にもZOOMなどのリモート会議でもよく使われています。
低価格ですがVRChatでもしっかり機能するレベルなので、手軽にVRChatを初めてみたい方向けの選択肢です。
Razer Ifrit
また、Razer IfritはゲーミングブランドのRazerによるマイクで、VRChatプレイヤーにも多くのユーザーがいます。
こちらはマイクとイヤホンの両方を備えているのでパフォーマンスが高く、VRヘッドセットと併せて装着するのに適しています。
ゲーマーの多くがRazerの製品を使っていますが、機器同士の接続性を良くするためにもイヤホン・マイクもRazerで揃えるのも良いですね。
ゲーミングPC
DAIV FX-I7G60
VRアプリはスペックを食いまくるので高性能なゲーミングPCが必要になり、PCのスペックが低いと遅延が起きてVR酔いの原因になったりします。
VR初心者の方であれば、マウスコンピューターのDAIVシリーズなどはコスパが高く幅広いニーズに向いているのでおすすめです。
グラフィックボードはGeForce RTX3060とVRに適したスペックで、価格は約28万円とゲーミングPCなので高めですが、安定した人気を得ています。
SENSE-M07A-134-RBX
こちらはパソコン工房によるクリエイター向けのPCですが、価格は15万円〜とハイスペックPCにしてはかなりコスパがいいです。
グラフィックボードもRTX3060を搭載しておりVRに必要な環境を備えており、コストに応じてメモリを16GB、32GBかのどちらかに変更できます。
PCVRの場合、VR体験の質はPCのスペックにかかっていると言っても過言でないので、できるだけコストとパフォーマンスのバランスの取れたPC選びをしましょう。
VRモードとデスクトップモード
VRChatのログイン方法には2種類があり、PCのみで起動できるデスクトップモードと、VRヘッドセットを用いるVRモードとがあります。
それぞれのログイン方法によって必要なものが異なります。
モード | 必要なもの |
デスクトップモード | ・パソコン ・マイク、イヤホン |
VRモード | ・VRヘッドセット ・パソコン ・マイク、イヤホン |
デスクトップモードでは、VRヘッドセットが使わずにPCのみでプレイ可能で、操作はキーボードとマウスを使って行い、ディスプレイ越しにバーチャル世界に没入します。
ロースペックのPCでも動作するので最もミニマムな方法ですが、下記で説明するVRモードと比べると没入感が劣る点は否めません。
PCのスペックは満たしている?
ちなみに、いずれのログイン方法でもVRChatには必要スペックがあり、以下の表の通りです。
大抵のゲーミングPCであれば下記の最小スペックは満たしていますが、これはいずれのログイン方法でも必要なスペックになるので、一応確認しておきましょう。
最小スペック | 推奨スペック | |
OS | ウィンドウズ 8.1、ウィンドウズ 10 | ウィンドウズ10 |
プロセッサ | Intel® i5-4590 / AMD FX 8350 相当以上 | Intel® i5-6500 / AMD Ryzen 5 1600 相当以上 |
メモリー | 4GBのRAM | 8GBのRAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce® GTX 970 / AMD Radeon™ R9 290 相当以上 | NVIDIA GeForce® GTX 1060 / AMD Radeon™ RX 580 相当以上 |
DirectX | バージョン 11 | 〃 |
ネットワーク | ブロードバンド インターネット接続 (25 メガビット以上を推奨) | 〃 |
ストレージ | 21.5GB (アプリケーション用に最大 1.5GB、残りはコンテンツ キャッシュ用) | 〃 |
VRモードで起動するには
VRモードでログインする際、以下のようなVRChatに対応したVR機器が必要になります。
- HTC VIVEシリーズ:PCVR。性能も高めで普及率が高い。
- Valve Index:PCVR。市販のVR機器の中では最もハイスペック。
- Meta Questシリーズ:一体型。使いやすくてコスパが良い。
- Pico Neo:一体型。使いやすいけど普及率が低い。
他にもVRChatに対応しているVR機器はありますが、おすすめは、体験性を重視するならHTC VIVEシリーズ、コスパを重視するならMeta Questシリーズです。
HTC VIVEは性能が高い反面価格が約9万円ほどと高く、一方のMeta Questはスペックは高くないものの価格は5万円程度です。
また、VRChatのワールドはPCVR機器でしかログインできないワールドも幾つかあるので、予算とニーズの程度に合わせて適切な機材を選びましょう。
VRChatを始めよう
以下では、実際にVRChatを始める際に必要な手順や、インストールするアプリ等について解説します。
基本的に複雑な手間はほとんど無く、アカウント作成からログインまで必要な手順を踏んでいけば簡単に終わります。
①VRChatのアカウントを作成する
まずは、VRChatの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成しますが、VRChatは英語オンリーなので必要があれば翻訳サイトなどを使います。
TOP画面のLoginを押して、次のページで右側にあるCreate a New Accountを押してアカウント作成画面に進み、ユーザーネームとメールアドレス、生年月日、パスワードを入力します。
このユーザーネームはVR空間内で直接表示されるので、あらかじめ決めておきましょう。
登録したメールアドレスに認証用のメールが届くので、Click here to confirm your e-mail address!をクリックするとアカウントが認証され、作成が完了します。
②Steamをインストール
VRモードで利用する場合はSteamのインストールとアカウント作成が必要になりますが、デスクトップモードのみでログインする方はこの手順は不要です。
Steamとはゲーム配信プラットフォームで、VRChatを起動するためにSteamアプリをインストールする必要があります。
アプリはSteam公式サイトからダウンロード可能で、インストールが完了したら画面下の方にあるJoin Steamを押すとCREATE YOUR ACCOUNTと表示されるので、Steamへの登録を行います。
もしSteam経由で(VRChat以外に)ゲームアプリやDLCなどを購入する予定のある方であれば、支払い用のクレジットカードも登録しておきましょう。
これらの手順は基本的に日本語なので、指示通りに進めていけばすぐに完了します。
③VRChatをインストール
続いて、VRChatのアプリをインストールしていきますが、Steam経由でインストールします。
SteamのVRChatのダウンロードサイトの「ゲームをプレイ」をクリックするとVRChatのダウンロード、インストールが開始されます。
デスクトップモードで起動する際、デスクトップ画面のVRChatのアイコンを押せば起動しますが、起動時に「Steam」「VRChat」と表示された際、VRChatを選びましょう。
Steamを押してログインするとアバターのアップロードなどが出来なくなるので注意が必要です。
④VRモードでログイン
VRモードで起動するには、VRヘッドセットを装着して、SteamVRのホーム画面からVRChatを起動しましょう。
その後の手順はデスクトップモードの時と同じで、ログイン時の選択画面でVRChatを選択してログインします。
ログインしたらチュートリアルワールドへ行ってみたり、アバターを変えてみたり色々試してみます。
また、デスクトップモードで起動する際はデスクトップアイコンをクリックして起動しますが、具体的な操作方法は下記記事で解説しています。
まとめ
VRChatをまだ未体験の方も多いと思いますが、いざ始めると真新しさゆえに躊躇してしまうかもしれませんが、始めること自体は簡単で誰でも出来ます。
ログイン方法にもよりますが、必要な機材はPC1台から始められるので、Vketなどの大規模VRChatイベントなどに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
最後に、当記事のまとめです。
- VRChatでは世界中の人と交流できる。
- PC一台のみで無料で始められる。
- VRモードで没入感のある体験ができる。
- 必要な手順を踏めば簡単に始められる。
VRchat用アセット販売中!
当メディアで運営しているアセットショップ「NickNackHolic」にてVRchatで使えるアセットを販売しております。
アバターに見つけられるグッズやワールド制作で使えるアセットを販売しています!
一部無料のアセットもあるので、ぜひ覗いてみてください!
Nick Nack Holic
VRchatやゲームアセット、映像作品で使える「雑貨」を販売中